「そーじゃねーの」



鼻の頭をペチっと指で弾かれる。



いたっ。



「な、なにするの?」



「説明、面倒くせぇな。これだから、女は」



はい。



いつも通り、ブツクサ言ってます。



「女はって、くくり間違ってる。あたしたちには、会話が必要だって言ってたよね。もっととことん話し合おうよ」



「意味ね~」



ガクッ。



もう、元のコタちゃんに戻った?



「意味ないって…ひどい」



「俺の言葉で、いちいち反応するのな。お前のそーいうとこ、好きだから」



甘い笑みで、あたしの鼻を思いっきりつまむ。



今、好きって言った!?



だけど、鼻つかまれてるし?



全然そんなシチュエーションじゃないよ~!