今日もきみに夢中♥

「綾瀬くん、案外ヘタレなんじゃない?キスされて動揺した。かわいーじゃん」



「それなら押し倒すまで?」



「キャハハハ、やっぱ末永すごい」



洗い場で、大きな声で話す声が浴場に響き渡る。



あたしと柴ちゃんたちは、じっとしたまま湯船につかっていた。



コタちゃんは、末永さんの方から拒否してきたって言ってた。



もしかして、それは真実じゃなかった?



そして、末永さんと…キス。



もしそれがホントなら、それを隠すためにだだ辻褄を合わせただけ。



「今朝さー、驚かせようと思って。テントに押しかけたらいなかったんだよね。どこにいたのかな」



「どっかで寝てたんじゃない?あのテント、イビキうるさいヤツいるし」



「かもねー」



「末永、なにしようとしたの?」



「寝起きに隣にいたら、驚くかなって。

それに寝ぼけて襲われたって言えば、みんな公認になるし。後にひけないよね」



クスクスと笑う末永さんの声が、響いてる。



最低……。



まさか、末永さんがこんなひどい人だったなんて。



あたしの中で、色んな感情が渦巻いてる。



コタちゃんが、こんな人を好きにならなくてよかった。



あたしはどう思われてもいい、なにか一言言わないと……気が、すまないかも。



「ちょっと、いいかな」