「言ってねーけど、動きが物語ってる」



「ちょっと、びっくりしただけだし…」



あたしの反応を見て、ケラケラと笑っている。



もうっ、なんでこーなるかな。



歩き始めて、ふとコタちゃんが足を止める。



「そうだ、川の方行ってみるか」



そこは、もしかして末永さんたちがいる場所。



「人気あるじゃない」



「ここより、マシだろ?火扱うし、水がある方がいーよな」



それは、そうだけど。



あそこは、いろんな意味で危険地帯なの。



あんまり足を踏み入れたくない。



「ここで、いい」



「そ?他の女が寄って来たらどーする?お前、撃退できる?」



ううっ、それは…全然自信がない。



「ムリ…」



「だろ。空気読めねーやつ、いっぱいいるから。ふたりでしてても、多分入ってくる」



それは、嫌だなぁ。