「やったあー!!」



と、声には出さずにガッツポーズ。



え、どうして振られて喜んでるのかって?




それは。



「綾瀬くん、そんなの理由にならないよ…ホントのこと教えて」



今、話しているのはあたしじゃなく、美人で有名な1組の末永さんだ。



そしてその前に立っているのが、あたしの大本命である…同じく1組の、綾瀬琥太郎。



あたしは…大好きなコタちゃんが告白される場面を、隠れて観察しているの。



え、盗み聞きともいう?