コタちゃんを好きな気持ちは、日に日につもる。



このやり場のない気持ちを、どこへ向ければいいのか。



「花咲さーん、昼飯終わった?体育館でバスケするから見に来ねー?」



クラスの男の子が、あたしに声をかけてきた。



「行けないや、お昼まだなのー」



「そか」



苦笑いした後、男の子は教室を出て行った。



「芽衣は相変わらずモテるよねー。たまには見に行ってあげればいいのに」



「モテる?あたしが?まさか!人数足りないから参加してって言われるに決まってる」



「ハハハ、そーじゃないんだけどね」