そうこうしてる間に、バスは現地へ到着。




ここは自然に囲まれた、森の中にあるキャンプ場。




「きゃ~っ、熱いよぉ」




「ここは俺に任せて。大丈夫か?火傷してない?」




「うん。心配してくれてありがとう」




…ただ今、夕食のカレーの準備中。




班ごとにテントを張り、終わったグループから夕食の準備を始める。




そして目の前では、かわいい女子が火おこしに失敗し近くで見ていた男子が見かねて手伝っている状態。




「…いいよねぇ、うちの班にも誰か来ないかな」




それを横目で見ながら、そうこぼすのはあたし。




うちの班は段取り悪く、夕食どころかまだテントを張ってる途中。




「葉山くんなら来るでしょ」




「この際葉山くんでもいいと思ったけど、見てよあれ」