「おじゃましました!!」



腹がたつー!



コタちゃんに背を向け、玄関を目指す。



「おい、待てよ。飯食ってけば?」



「はあ!?この精神状態で食べれるわけないし」



ホント、この冷血人間め!



あたしが傷ついてるの、わかんない?



「そか。だったら帰れば」



むかーっ!



「言われなくても帰りますーっ」



ドスドスと足音を激しくたて、移動する。



もう、こんなウチ二度と来るもんかっ。



さよなら、グッバイ、アデュ~!



振り返らなかったけど、追ってくる様子もなかった。



さよなら、あたしの初恋。



さよなら…あたしのフィアンセ。