その子たちの声を聞いていると、怖くなった。
爽は、私が好きなのは真守だと思っていて、あの時俺は協力するよって言った。
もう、その時点で、私のことなんて好きじゃないってわかる。

なのに、今更告白して、私はどうしたいんだろ。

私は、その場から逃げるようにして階段を駆け上がった。

もし、告白して、爽と気まづくなってしまったら…今度こそもう、爽とは前みたいに話せない。
大好きな笑顔を見ることすらできなくなってしまうかもしれない。

それが1番怖かった。