「さ、里中 梓です。1-Cの」 涼太はくすりと笑う。 「クラスは別にいいけどね。梓ちゃん。ごめんね、今付き合ってる人がいるんだ。だからそれは受けとれない」 優しい口調だが、きっぱりとした涼太の物言いに、少女、梓はうつむいた。