lone wolf






────ガラッ



ドアを開けた瞬間、痛いくらいの視線が突き刺さる。穴あきそう。



「紘、自己紹介」



名波さんの近くまで行くと俺だけに聞こえる声で言った。



「逢坂 紘です。よろしく。」



最後にニコッと笑えばヒソヒソと話し出す不良達…



「え、やべぇめっちゃ美形。」



「なんかいろいろ同じ人間とは思えねぇ。」



「なんでこんなとこに来たんだ?」



なんか言われてるっぽいけど…まぁいいや。



「名波さん、俺の席は?」



「窓際の一番後ろだ。」



お、いい席用意してくれてんじゃん。さすが名波さん。



名波さんにお礼を言って自分の席に座ったあと、窓の外を眺めながらボーッとする。



今日は雨降ってねぇな…。