『え?!現代のお祭りとは、どのようなものなのかしら!』
「うーん……甘酒とか、無料でもらえるよ。
あと、なめこ汁とか」
『なめこっ!』
なぜなめこにそんなに反応したのかは謎だけど、燈桜たっての希望で行くことになった。
もちろん、親には友達と行くと言って出てきた。
本当に友達と行くのは1月2日だったけど。
人間に視えない燈桜がなめこ汁を貰いに行くのは、はたから見れば怪奇現象。
なので代わりに私がもらってきて、
人のいないところを探そうってことになった。
それで結局、神社の上の坂を登ったところにある、ほこらのところにあった大きな石に二人で座った。
『暑くてまだ飲めないわ』
ふぅふぅとなめこ汁に一生懸命息を吹きかける燈桜。
「なんでそんなに必死なんだか……」