どれも人間とはかけ離れた姿。
みんな妖怪。
「………なんで毎日毎日いるの」
『『ひまだからー!』』
妖怪あるあるだよね、なんて恐ろしい姿でかわいく首を傾げあう妖怪たち。
こいつらはいつも私を家の前で待っていて
学校まで送り届ける。
しかも授業中にふと校庭をみると、
こいつらが校庭を走り回ってたりして
ビビることもしょっちゅう。
「あれっ、ひとつ目君は?」
昨日はいたひとつ目の身長70cmくらいの
妖怪が足りない。
『ああ、今日から「しふとせい」なるものを導入してみたんです〜』
『1日ずつ交代でお休みを設けることにしました』
『我らも毎日早起きはちとキツイので』
………。
「じゃあこの意味不明なお見送りやめればいいんじゃない?」

