その次の日から。

本当に私の家に来るようになった燈桜。



「………ほんとに毎日いるし」


『ふふ。七波は今まで会ったどの妖怪よりも人間よりも面白いんだもの。

それに、あなたには恩があるから。
いつでも恩返しできるようにね。』

「そんなのいいのに」


『だぁめ。あなたは私のお気に入りなんだから』

ぎゅうっと私を抱きしめる燈桜。


「うわっ……!ちょ、苦しいって!燈桜!」

『ふふ。かわいいかわいい、私の七波』


燈桜が嬉しそうなのを見ると嬉しくて。


「く、苦しいってばー!」


私もなんだかんだ言って、毎日燈桜に会うのが毎日の楽しみになったんだ。