妖怪なんて見たくない!



(確かあそこの林の間の小道を抜けたところだった気がする……)

墓場に来る時にお父さんお母さんと通ったのを思い出しながらその道へ。



すると。


『ねえ』


(ん?)


突然聞こえた女の子の声。

道を挟む両脇の林に目をやると。



「あ」



しまった、と思った。


すぐに妖怪だって気付いた。

その女の子は真っ赤な着物を着ていたから。

今時の子が、そんなのを着てこんな林にいるわけがないから。