七波は泣きながら峰葉の治療に
集中し始めた。



「ババア、質ワリィな、お前」


七波を泣かせて。

こんなに追い詰めて。


「あら。その子が勝手にこの戦場にいたんですよ?

この悪夢を終わらせてあげようとしてるんじゃないの」


分かんねえのかよ。

どいつもこいつも同じで嫌になる。



俺も七波に会うまで。

こいつらと同じだったのかもしれない。



「……道元家は結局。

どいつもこいつも権力が好きだな。」