「その後は山で出会った妖怪と3年も一緒に過ごしたのさ。
私らに発見されるまでね。
その妖怪は、
何人も人間や妖怪を喰ってたのさ。
だから私らも当然、退治をしたよ。
でも、黎明の奴は私らを心底恨んでたよ。
力がどの大人よりも強かったから祓い屋の後継者にしようとして教えこんだけど。
結局奴は妖怪に魅せられてあんな狂った奴になっちまったよ。
どんな妖怪でも守ろうとして人間を嫌う、
妖怪側に行ってしまった狂った奴だよ」
静かに静かに、藤さんはそう言った。
ちょっとの後悔の色も滲ませて。
「私が育て方を間違えた」

