妖怪なんて見たくない!




と、その時。


「ごめんなさい、みなさん!」


道元家の奴らの中から、
若い男の子の声がする。


たしかあの子は。



「深月さま……!」


ざわざわと、
群集たちの中から声が上がる。



「俺はこの一方的なやり方に納得が行きません!

やめてください!」


七波ちゃんの同級生の深月くんはそう言った。


「………ハン、別にいいんですけどー」


俺がそう言うと。


「何?」

「深月さまがこう仰ってくれてるのに!」

「なんて無礼な!」