「深月。
うちの祓い屋たちを集めておきました。

会議を開きます。来なさい。……蘭も。」


ある日突然、
元当主の藤さまから招集された。


俺はまだ未成年ってことで、藤さまが基本的な当主の仕事はしてくださる。


その日も、いつものように藤さまについて
会議に出席した。




「奴が、現れました」


道元家の祓い屋の一人、
唐木さんという人が、発言する。


「峰葉という妖怪です」



えっ………。


峰葉…………?



隣の蘭を見ると、蘭もやばい、って顔をしていた。