なんだかんだ、

迷惑で騒がしい妖怪たちが、愛しいから。



「………ばかだな、おまえ」

はあ、とため息をついて壁から体を離す柊木蘭。



「妖怪と人間は分かり合えない。

俺たち視える人間にとって、
妖怪なんて、目障りでしかねーんだよ」



散々言いたいことだけ言って去っていく柊木蘭。





なにアイツ。




むかつく!