妖怪なんて見たくない!



「峰葉は?

峰葉は、どこに行っちゃうの…?!」


『………俺は、前のように旅にでも出よう。
お前には、二度と会わないように』


「やだあっ………!
私には峰葉だけしか、いないんだよ!」

しがみついてわんわん泣き叫ぶ。

峰葉が困っているのなんて分かってるのに。
どうしても、峰葉と離れたくなかった。



『………じゃあ、約束しよう』

峰葉は言う。


「やくそく……?」


『……ああ。今度会う時は、お前は俺に友達を紹介するんだ。

だから今は、人間の世界で生きるんだ』


「……そんなのできないよう」


『……俺はお前の友達と友達になる』

「………」


『俺はお前には、幸せに生きて欲しいんだ。

……お願いだから、俺の言うことを聞いてくれ……』