妖怪なんて見たくない!



「峰葉、やだよ!やだ!バイバイなんてしたくないよ!」


『………俺だって!
………俺だって、お前しか友達がいない』


峰葉も私に負けじと、大声で返す。


「……だったら『でも』


私の言葉を遮って話す。


『お前は、人間たちと生きたほうが、
幸せに生きられる』


「………」



『………これからは、視えないふりをするんだ』

「………視えない、ふり?」


『……ああ。

妖怪を見ても目を合わせるな。
話しちゃダメだ。

その力も、絶対に人や妖怪の前では使ってはいけない』


「………どうして?」

峰葉は笑って、私の頭を撫でる。


『……強いものは良かれ悪かれ、目を付けられる。

お前は、普通の人間として、生きるんだ』