妖怪なんて見たくない!



「………どうしよう、峰葉。

わたし、本当に一人になっちゃった……」


また、涙が溢れてくる。


峰葉は私の頭に手を置いて撫でる。


『……七波。本当は俺も、一人ぼっちだ。

昔。信頼していた人間たちに裏切られて、
怒りで、自分の力を制御できなかったんだ。

俺は村を一つ、潰してしまった』


「……村を?」


『ああ。

それからは妖怪たちに恐れられて、
俺がこの山にやってきた途端、誰もいなくなった。

………俺は、なんてひどい奴なんだろうな。

七波はまだ誰も傷付けてない。
お前は何も、悪くない。

二人して、一人ぼっちだな』


そう言って寂しそうに笑う峰葉。