妖怪なんて見たくない!







目が覚めると。

そこは見知った森の中だった。


私が最後に見たのは真っ暗な空だったけど。

目が覚めた時は、
太陽が空のてっぺんにいた。



『…………七波?』

私の視界の中に、峰葉が映り込む。


「……………峰、葉………?」


『ああ、よかった!生きていた!』

峰葉はホッとしたように、息を吐いた。



『お前の手がだんだん冷たくなってくのは、本当にヒヤヒヤしたぞ』


「……………生きてる?」


『ああ、ああ……!間に合ってよかった』



私が起き上がると、一気に落ちる枯れ葉や峰葉のたくさんの服。


きっと峰葉は私を温めようと、
あるものを全部運んできたんだ。


(私また、峰葉に会えたんだ……)