私には小さい頃から、妖怪が視えた。


小さい頃から不思議な力も使えた。



「なんでなのっ?!
七波はお母さんがそんなに嫌いなの?!

なんで嘘ばっかりつくの?!」


小さい頃から
視えるのが当たり前だった私は。

みんな妖怪が視えてるんだと思ってたし、
この不思議な力も、みんな持ってるんだと思ってた。


でも、違った。



私の『お母さん』はいつも私を、
恐ろしいものを見るような目で見た。


『お父さん』も私には話しかけようともしなかった。