『あいつら、かなり危ない妖怪たちだ』
?
どういうことだ。
「危ない?………って、どういう意味で?」
深月が聞くと。
『子供の妖怪二人は、強いことでこの辺じゃ妖怪の間じゃ有名な話だ。
なんでも5、6年前に現れてからこの辺の町を遊び回ってるとかで、そこらの妖怪たちを使いパシリにするらしい。
ある人間の言うことしか聞かないとか。』
おいおい。
あいつはそんなやばい妖怪たちを懐柔してたのか。
「とんでもなく横暴だね。
人間で言う不良じゃない?」
………俺もそんなイメージ。
『まあ、それはいいとして。
………実は、もっと危険な妖怪がいた』