タンタンタン……


リズムよく階段を降りてリビングへ。



「おはよう。お母さん」


「おはよう、七波(ななは)」



フライパンを手に、
にこやかに振り返るお母さん。



ちょっと周りの友だちの親より年上の
お母さん。


優しくて、大好き。




「七波、おはよう」

「おはよう、お父さん」



読んでいた新聞から顔を上げたお父さん。


「昨日は雨がすごかったなぁ」

「そうだね。うるさくてよく寝れなかったよー」




そう。

うるさかった。




はは、と笑うお父さん。