1時間目。数学。 何とか朝のうちに予習もおわって指されても万事オーケー。 でも。 『人間は忙しいなぁ』 『私にはこの記号と数字が並んだ奴は さっぱりわからないな』 ああ、聞こえる。 見える。 もちろん、学校に妖怪がいないわけがない。 奴らはどこにでもいるんだ。 窓側が私の席。 真ん中の列の女子と男子の席の間に 妖怪が2人(2匹?)いる。