「いいの?深月くん。

別に急かしてるわけじゃないんだけど」


放課後、誰もいない屋上で。

真っ青な空を見上げながら、俺は言う。



「いいんだ、もう。
聞いてほしいと思ったんだ、七波に。」


そう言って俺は七波に向く。


七波は色素の薄い目を細めて言った。


「うん。教えて」