「でも柊木くん、人間も嫌いでしょう」


折原七波の言葉に一瞬、
足が止まりそうになる。


でも、何とかその場を去る。



妖怪が嫌い。



でも、人間も嫌いだ。




『あの日』から。


どいつもこいつも信用できない。



なんで俺は欲しくもない力を手に入れて
生まれてきてしまったんだろう。