「...なんだってさ!やばくなーい?」


「いいね、そこ!肝試しにぴったりの場所じゃん!」


「そこにしてもいいんじゃない?」


「おっ!チトセも珍しく共感してんじゃん!まあ、オレもおんなじようなもんなんだけどねー!」


「ハルキも共感してることだし、一応4人は満場一致ってことで!」


「問題は...」


「ユウヤなんだよねぇ。」


「でもあいつこういう怖いやつすきなやつだろ?肝試しぐらいくるんじゃないか?」


「僕はパス。」


「うわぁ!い...いつの間にいたんだよユウヤ!脅かすなよ!」


「それはこっちの台詞だよ。6時まで学校のこってみんななにしてんの?」


「あたし達今夜、心霊スポットに行くの。その打ち合わせよ。ユウヤも来る?怖い話とか好きなんでしょ?」


「だから、僕はパスだって。それに僕、怖い話は好きだけど、心霊スポットとかそういうとこに行くのは避けてるんだ。」


「なんだそうなのかよ。オレはてっきりユウヤが飛び付くと思ったのに。」


「...でも、何で避けてんの?」


「深い意味はないけど、実行にうつすのが嫌なんだよ。」


「ふーん、そうなんだ。」


「なんだ、じゃあユウヤは来ないんだな。きもだめし。」


「うん。...なんかごめんね。」


「いや、いいってことよ。じゃあ行くメンバーは、チトセとオレとカエデとアイリだな。集合は今夜の10時だ。場所は、噂ビルの前でいいか?」


「オッケー。異議なーし。」


「いいと思うよ。」


「わかったわ。」


「...何でみんなそんなに乗り気なんだ?」


「えっ?ユウヤって、噂ビルのこと知らないの?」


「うん。名前も初耳だ。どんなところ何だ?」


「えーっとね。まず外見は7階建てのぼろビルなんだけど、ある噂があってね。」


「噂?」


「そう。なんとその噂ビルの屋上にたどり着いたら、














何でも願いがひとつだけ叶うんだって。」