「乃戸香ー。もう家出る時間だけど準備できたー?」 6時40分すぎ。 部屋にいるはずの妹に声を掛けるも、返事がない。 それどころか中からは物音ひとつ聞こえない。 おかしいな。 …もしかしてまだ寝てる!? 「開けるからねー。」 慌ててドアを開けると、部屋には妹の姿はなく、桜ノ宮高の制服もなくなっていた。 いつの間に行ったの? 「お母さーん。乃戸香いないんだけど学校行ったの?」 リビングにいるお母さんに声を掛けるとポカンとした顔をする。