「麗華、なんでここにいるの?在校生は今日登校ない日でしょ?」 在校生? てことは『麗華』ではなく『麗華さん』であたしの先輩になるかもしれない人? 「陽一に会いに来たの!」 「わざわざ学校の中に来なくても良かったのに。」 麗華さんが彼の手をぎゅっと掴んだ。 「だって早く陽一に会いたかったんだもん。」 2人ってラブラブなんだ… また胸がチクリと痛む。 この場にいたくない。 未戸香は2人と目を合わせずに「帰ります」とだけ言ってその場から逃げた。