2人の会話につい笑が溢れる。 「君、名前なんて言うの?」 「えっと…成海未戸香です。」 「「え?」」 黒髪男子と灰色男子が顔を見合わせてあたしを疑視してくる。 「え…な、なんですか。」 なになに…あたしなんか失礼なこと言いました? ガン見される理由なんて考えても見つからない。 また体が強ばっていく。 「ごめんね。なんでもないから。それよりみんなに会う?」 その言葉の意味が分からず首を傾げる。 「ていうかもう見てるけど。」 「え?」