夜になり美穂からLINEがきた。
内容が気になり即電話をかけてみることにした。
『美穂?未戸香だけど』
『LINE見た?』
『うん。知らない男ってなに?』
『学校帰りにね、なんとなく振り返ったら男の人があとを付いてきてて…いつからいたのかわかんないんだけど』
あたしのと同じだ。
やっぱりあれは勘違いじゃなかったんだ。
てことは…計算してあたしと美穂に近づいたってこと?
誰がなんのために?
『未戸香?どうかしたの?』
『ううん!気をつけてね』
言ったら不安がるよね、きっと。
だから今は言わない。
それより、誰の仕業なのか突き止めなきゃ。
『明日から一緒に学校行こうよ!』
『それなら駅前のケーキ屋の前で待ち合わせね!』
『わかった!おやすみ♪』
チラつく麗華さんの影。
確かに麗華さんなら陽一くんのことでやる可能はある。
でもここまでする必要はないはず。
だとしたら、“姫”が原因かもしれない。
美穂はあたしの友達でいつも一緒にいるから狙われたのかも。
だとしたら…美穂から離れた方がいい、のかな。
