昼休み、今日は美穂とお弁当を食べることにした。
空き教室に行くのは面倒だし。
今日ぐらいはみんなと食べなくてもいいよね。
「朝はありがとう。助かった。」
お礼ってほどじゃないけど美穂が好きな葡萄のジュースを差し出した。
「どーもー♪んで、なにがあったの〜?陽一となんかあったんでしょ?」
「うん…あのね」
昨日のことを全て話した。
すると、勢いよく席を立ち隣のイスに座った美穂。
何をするのかと思ったら急に抱き締められた。
え、なに!?
「み、美穂?」
「嬉しい、そんな大事な話してくれて。」
「友達だもん。信用してるからこそ言えたんだよ。」
美穂はあたしの一番の友達だもん、当たり前。
「で、これからどうするの?」
「んーわかんない。」
今は何もしたくない。
陽一くんともまともに話はできなさそうだし。
少しだけ距離を置こう。
そしたらまた普通に話そう。
それまで恋は中断だ。
