なら行き当たりばったりでもしよ。
歩いてればいずれか誰かに会うでしょ。
ここは旧校舎かな。
ついでだから校舎を見学でもしていこっと。
好奇心で動いてるあたしの体。
怖いくらい先に進んでいく。
しばらく歩るくと、少し先の空き教室から声が聞こえてきた。
「やっと人だ!良かった〜。」
ホッとひと安心も束の間。
「アイツら生きてるよな?」
「ああ?何心配してんだよ。たかが1発2発殴ったくらいで死ぬ玉じゃねーだろ。」
生きてる?殴る?死ぬ?
中を覗くと、桜ノ宮にはあってはならない派手さの髪をした男子が2人と黒髪の男子が1人、椅子に座っていた。
誰なのこの人達。
着てる制服はこの学校のモノ。
この有名な高校にもこんな不良みたいな人達っているんだ
と言うか不良だよね、見るからに。
