カンニング事件から数日。
あたしが確かに書いた、という証拠はなく、それを見て書いていた、という証言もないことから疑いは晴れ、地理歴史のテストは失点という形で幕を閉じた。
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昼休み。
お弁当を食べ終えた未戸香に正面に座っていた美穂が言った。
「夏休みってなんか計画立てた？」
「ううん。なーんも予定なし。」
去年は両親とハワイに行ったけど今年は仕事が忙しいみたいで行けそうにない。
とくに予定も立てずにいたけど、このままじゃつまんない夏休みになっちゃう。
「ねえ！相談なんだけどさぁ…──」
