トイレから出てすぐ、男の人とぶつかった。
「ごめんなさい!」
「俺こそごめん。大丈夫だった?」
「はい、平気です。すみません。」
頭を下げ、麗華さんのいる席へと戻る。
「今日はありがとうございました。」
「ううん。私の方こそ付き合ってくれてありがとう。またお茶しようね♪」
麗華さんは駅の方へ、あたしは街の方へとお互い歩き始めた。
途中、未戸香は麗華に言われた言葉を思い出していた。
『まだ陽一が好きなんだ。ねえ未戸香ちゃん、応援してくれる?』
『え?』
『陽一とまた付き合いたい。応援、してくれるよね?』
『はい。手伝えることがあるなら手伝いもしますよ。』
『未戸香ちゃんありがとう!!』
諦めるって決めたもん。
麗華さんを応援しなきゃ。
