「あの時、未戸香と付き合ってた時…俺、乃戸香と浮気してたんだ。」
え…今更?
言われなくても知ってるよ、そんなこと。
別れてからそんな事言われても困るんだけど。
「たまたま未戸香が留守の時に家に行ったら乃戸香が出てきて、そんで中に入ったら親とかいなくてさ。そしたら乃戸香、急に服脱ぎ始めて俺に言ったんだ。“抱いて”って。最初は耐えてたんだけど欲情して…乃戸香を」
「なんで今更…今更そんな話すわけ?」
知ってた。
親と出掛けてたその日、乃戸香の首にキスマークがあったこと。
だから“ヤッたんだな”って思ってた矢先に別れ話されたからきっと相手は光希かもって思ってた。
「ちなみにあの子もこの学校に入学するみたいだよ。」
「そうなんだ。」
