「何考えてるかは知らないけど、陽一達なら大丈夫。未戸香ちゃんが思ってほど弱くないから。」

「弱いだなんて思ってないよ。ただ…無謀すぎるんじゃないかって…」

「誰かを助けたり守るのに無謀もヘチマもないと思うけど?」

「それは…」





そうかもしれないけど。

……そういうものなのかな。





「もう出口だよ。」

「ほんとだ…!」





暗い廊下に輝く一本の光の道筋。

その光の真ん中をあたし達は突っ切った。



外に出ると、





「未戸香ー!!」

「美穂…ぶぁはっ!」

「無事で良かったー!!」





勢いよく抱きついてきた美穂の腕が首を絞める。



く、苦し…

死ぬ…





「美穂、未戸香ちゃんが死ぬよ。」

「あっ、ごめんごめん♪つい嬉しくって。」