妹のこの行動は羨ましいと思う反面止めて欲しいと思ったりもする。 妹はさておき… 「どこから見ようかな〜。」 1階に降りてきた未戸香、歩きながらふと思う。 「この学校、ほんっと大きいな〜。」 さすが有名な高校だけある。 校舎なんて1棟2棟3棟に分かれててこの時間だけじゃ見て回るなんて無理。 「1棟は旧校舎か。使われてるのは2棟と3棟だけなんだ。」 ブツブツと壁に掛けてあった校舎図に向かって話していたその時、 「未戸香?」 と、なにやら聞き覚えのある声があたしを呼んだ。