道を曲がると、君がいた。 きっと、走ったのだろう。 理由はわからない。 信号待ち。君と二人きり。 このまま時が止まればいいのにって思った。君に恥ずかしい顔を見られたくなくて、下を向いてたり、君の反対側を見ていたりした。 青になった。君は走った。チラチラと私の方を見て、走っていく。 私から逃げたいのか。私はとても辛かった。 「なんで、そんなにも私を避けるの? 辛いよ…。君にはとても、嫌われているのね。」