これはきっとリンちゃんだ……。
思いがけず死んでしまったリンちゃんを慌てて川から引きあげている。
そんな様子がリアルに浮かんできて、あたしはその想像をかき消した。
「誰がなんのためにこんな画像を……」
ずべてを見終わった続がスマホをポケットへ戻してそう呟いた。
あたしのスマホではリンちゃんが岸に寝そべり、動いていない様子が映し出されている。
信一と真とみられる2人の影があわただしく動き出す。
そして、画像はプツリと途絶えた。
「リンちゃんを助けるために誰かが撮影したのかな……」
「助けるつもりなら、2人の間に出て行けばいいだろ?」
「でもそれができない人もいると思う。
単に勇気がないだけじゃなくてさ、たとえば女の子とかだったら、出て行ったときに返り討ちに会うかもしれないじゃない」
「だったら動画なんて撮らなくても、誰かを呼んでくればいい」
「それはそうだけど……」
リンちゃんがもう亡くなっていると目で見てわかったから、犯罪の証拠を撮る方を選んだ可能性だってある。
けれど、続のイライラしたような表情を見て、あたしは口をつぐんだ。
思いがけず死んでしまったリンちゃんを慌てて川から引きあげている。
そんな様子がリアルに浮かんできて、あたしはその想像をかき消した。
「誰がなんのためにこんな画像を……」
ずべてを見終わった続がスマホをポケットへ戻してそう呟いた。
あたしのスマホではリンちゃんが岸に寝そべり、動いていない様子が映し出されている。
信一と真とみられる2人の影があわただしく動き出す。
そして、画像はプツリと途絶えた。
「リンちゃんを助けるために誰かが撮影したのかな……」
「助けるつもりなら、2人の間に出て行けばいいだろ?」
「でもそれができない人もいると思う。
単に勇気がないだけじゃなくてさ、たとえば女の子とかだったら、出て行ったときに返り討ちに会うかもしれないじゃない」
「だったら動画なんて撮らなくても、誰かを呼んでくればいい」
「それはそうだけど……」
リンちゃんがもう亡くなっていると目で見てわかったから、犯罪の証拠を撮る方を選んだ可能性だってある。
けれど、続のイライラしたような表情を見て、あたしは口をつぐんだ。