それからすぐ、いつものようにスピーカーから機械音が聞こえて来た。


《それでは次の《リプレイ》です》


「きた……」


続がスピーカーを睨み付けて呟く。


《先月のお葬式の様子を《リプレイ》してください。相談時間は30分です》


お葬式!?


あたしと続は目を見交わせる。


今までは学校での出来事だったのに、突然葬儀にかわるとはいったいどういう事なんだろう?


あたしは千鶴を見た。


千鶴は青い顔をしてうつむき、小刻みに震えている。


「確かに先月は葬儀があった……」


あたしは千鶴へ向けてそう言った。


千鶴はハッとしたように顔をあげる。


その目には涙が浮かんでいた。


「クラスメートの鈴音リン(スズネ リン)ちゃんが……自殺したから」


あたしがそう言うと、千鶴はビクッと体を震わせた。


もし、今までの《リプレイ》に鈴音リンが関係しているのだとすれば……この《リプレイ》はあたしたち全員に制裁を与えるためのものだ。