それからしばらくの間あたしたち3人の間に会話はなかった。


千鶴が次の《リプレイ》でちゃんと間違えるかどうかはわからない。


脅しのような言葉を言ってみても結局は千鶴次第なんだ。


続は本当に千鶴が犯人だと思っているのだろうか?


次で確実に2人で生き残る手段として、千鶴を追い詰めただけだろうか?


続の顔を見てもそれはわからず、あたしは椅子に座ってうなだれた。


犯人は疑心暗鬼になっていくあたしたちを見てどう思っているんだろう。


きっとどこからか笑いながら見ているんだろうな。


3人も死んだのにまだ解放されないと言う事は、次の《リプレイ》も確実にあるだろう。


「奏」


続に呼ばれてあたしは振り向いた。


「なに?」


「犯人はどうやって殺しているんだと思う?」


そう聞かれて、あたしは眉間に眉を寄せた。


それが一番わからない所だ。


犯人の姿は見ていないし、直接手を下してもいない。


だけど確実に《リプレイ》最下位の人間をあぶり出し、殺している。