「あたしたち、ここに閉じ込められたってこと?」
そう言ったのは千鶴だった。
その言葉に一瞬にして空気が凍りつく。
誰もがそう考えていたが、口に出せずにいたことだ。
千鶴はいとも簡単にそれを口にし、場の雰囲気を壊した。
千鶴はいつもでもそうだった。
大きな企業の1人娘で大抵の我儘は許されて育ってきた。
それに加えて生まれつき派手な外見で男の子を惹きつけているため、更に傲慢な性格になっている。
あたしは千鶴に注意しようかと思ったが、険悪な雰囲気になると嫌なので言葉を飲み込んだ。
「校庭に誰かいないか見て見よう」
続の言葉に頷き、全員が校庭側の窓へと移動する。
しかし……。
「どこだよ、ここ!」
窓の外を見た瞬間、真が叫んだ。
「ここ……砂川高校じゃない」
有紀が呟く。
目の前に広がっている光景にあたしは息を飲んだ。
窓の外から見えるはずの校庭はどこにもなく、建物の外には広い空が広がっていたのだ。
街並みはずっと下の方に見えるが、それも見覚えのない建物ばかりだ。
そう言ったのは千鶴だった。
その言葉に一瞬にして空気が凍りつく。
誰もがそう考えていたが、口に出せずにいたことだ。
千鶴はいとも簡単にそれを口にし、場の雰囲気を壊した。
千鶴はいつもでもそうだった。
大きな企業の1人娘で大抵の我儘は許されて育ってきた。
それに加えて生まれつき派手な外見で男の子を惹きつけているため、更に傲慢な性格になっている。
あたしは千鶴に注意しようかと思ったが、険悪な雰囲気になると嫌なので言葉を飲み込んだ。
「校庭に誰かいないか見て見よう」
続の言葉に頷き、全員が校庭側の窓へと移動する。
しかし……。
「どこだよ、ここ!」
窓の外を見た瞬間、真が叫んだ。
「ここ……砂川高校じゃない」
有紀が呟く。
目の前に広がっている光景にあたしは息を飲んだ。
窓の外から見えるはずの校庭はどこにもなく、建物の外には広い空が広がっていたのだ。
街並みはずっと下の方に見えるが、それも見覚えのない建物ばかりだ。



