続があたしの事をそんなに心配してくれるなんて思ってもいなかった。


続とあたしはただのクラスメートで、そんなに仲がいいわけでもないのに。


「ねぇ続はどうしてあたしの事をそんなに気にしてくれるの?」


思えば、この教室で目が覚めた時から続はあたしの事を一番気にかけてくれているように感じられる。


すると、続はあたしを見て頬を染めたのだ。


まるで、恋をしているかのように……。


「俺、お前の事を助けたいんだ」


続はそう言い、あたしの手を握りしめた。


「……どうして?」


「今は言えない。今言ってもお前を傷つけるだけになるかもしれないから」


その言葉にあたしはもどかしさを覚えた。


好きなら好きと言ってほしい。


でも、告白をした直後自分が死んでしまうかもしれないから、続は何も言わない方を選んだのだ。


すべて、あたしのために。


優しすぎだよ、続は……。


あたしは悲しくなり、うつむいたのだった。