再現教室~死のリプレイ~

《相談時間は30分。その後リプレイをスタートしていただきます。


なお、プレイヤーを傷つけたり、法律に違反する行為をしてはいけません。


それではこれより、第1回リプレイのお題を発表します》


声がそう言った瞬間、スピーカーから軽快な音楽が流れ始めた。


それは一瞬にしてあたしたちの緊張をほぐした。


ジャジャンッ!


と音楽が鳴り終わり、《今日の放課後をリプレイしなさい》と、アナウンスが流れる。


そして、プツリと音は途切れてしまった。


「……今のなに?」


有紀が少し眉を下げてそう言った。


不安になっているよいうより、呆れている表情に近い。


「さぁ……?」


あたしは首を傾げる。


「これが犯人の要求か?」


続が肩をすくめてそう言った。


「もう、全然意味がわからないんだけど」


千鶴はそう言い、乱暴に教卓を蹴った。


ガンッ! と音がして揺らぐ教卓に信一が慌てて手を置いた。


千鶴はかなりイライラしている様子で「早く帰りたいんだけど」と、言った。