先輩の言葉が私の心を抉ってくる。 なにも気付かないふりは、楽だった。 現実は、こんなにも辛いものだというのに。 今すぐ、逃げ出したいほかは無かった。 「そう、だったんですか。」 ようやく絞り出した言葉が、コレ。 好きな人の幸せを願うことすらできないなんて、本当に苦しい。 「空は好きなの、アイツの事。」 「あいつって誰のことですか?」 「ほら、文化祭一緒にまわってた男の子。」