「おまえな....いい加減うるせぇ。」
「だって、連翔がたべないから...」
連翔にカレーライスを渡してからたった三分しかたってないのに
もう30分はたってるような言い回しをされた。
カレーライス、さめちゃうよ....
「なんでそこまで俺に関わってくんの?」
「それは....」
"好きだから"なんて恥ずかしいこといえるわけもなく...
「お、幼馴染だから....」
「そんだけだろ?それに、幼馴染っていっても家が隣だったから
自然にそうなっただけだろ。」
連翔は私と幼馴染はいやなのかな....
その言い方だと幼馴染なんかになりたくなかったみたいに思っちゃうよ。
「うぅっ...連翔の....ばかぁ...」
「なっ...」
そう言った私の目からは大きな滴が溢れていた。
いつもの冷たい言葉なら全然良かったのに。
今日のはスッゴク辛いよ。
"幼馴染"は今の私たちを繋ぐかんけい。
それがなくなっちゃったら、話も出来なくなっちゃうじゃん。
「あぁ....俺がわりぃのかよ...」
頭を書きながらそう呟く連翔の表情には焦りがあるようだった。
「泣くなって...カレー食うから。」
「本当に...?」
あぁと一言だけいってカレーライスを食べ始めた。
「ん....麻実ん家の味だ。」
「そりゃぁうちのだもん。」
連翔は昔よく家のカレーライス食べに来たっけ。
いっつも美味しそうに食べてたから覚えてるよ。
「ごちそーさま。」
皿を見るとソコにはカレーライスはもうなかった。
完食してくれたんだ。
「ほら、食ったからもういけよ。」
「...やだ。」
「なっ...お前なぁ...」
まだ、言わなきゃいけないことあるんだから。
このまま帰っちゃったら意味がないよ。
「ちゃんと、皆でご飯食べなきゃだめだよ。」
「別にいいだろ。」
「よくない。おばさん心配してるよ?」
顔を反らしていう連翔はどんな表情なのかは分からないけど、
声のトーンが低くて、ちょっと怖かった。
「明日からは、ちゃんとたべてね?私もうかえるから。
おやすみなさい。」
立ち上がってそのままドアを開けた。
バタンと閉まるドアの隙間から連翔が一瞬だけ見えた。
なんで....?
その顔が悲しそうだったのに少し疑問に思った。

